タイ企業のランキングです。タイ株式市場に上場する銘柄の株式時価総額の順位(2024年4月時点)。タイ証券取引所(SET)の株価や主要株価指数(SET指数など)の値動き大きく左右する財閥や国営企業が上位を占めています。いずれもASEAN諸国はじめ東南アジア経済の中核を担う企業です。日本企業との関係も深く、投資対象としても注目度が高いです。1位は国営のタイ石油公社(PTT)、2位はタイ空港公社(AOT)、3位は台湾系のデルタ・エレクトロニクスになっています。スナップアップ投資顧問やブルームバーグのレポートを参照しました。
タイ企業の時価総額ランキング
過去のランキング
【2023年6月】タイ時価総額ランキング
順位 | 社名 | 時価総額/概要 |
---|---|---|
1 |
デルタ・エレクトロニクス
|
1兆2350億バーツ (約5兆円) |
2 |
タイ空港公社(AOT)
|
1兆110億バーツ |
3 |
タイ石油公社(PTT)
|
8640億バーツ |
4 |
アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)
|
6303億バーツ |
5 |
CPオール(チャロン・ポカパン)
|
5681億バーツ |
6 |
PTTエクスプロレイション・アンド・プロダクション
|
5657億バーツ |
7 |
ガルフ・エナジー・デベロップメント
|
5514億バーツ |
8 |
バンコク・ドゥシット・メディカル・サービス
|
4529億バーツ |
9 |
サイアム・マクロ
|
3994億バーツ |
10 |
サイアム・セメント(SCG)
|
3900億バーツ
タイで最も古い歴史を持つ製造業者。1913年に、国王の命令で設立された。社名のサイアムは「タイ国王」を意味する。セメントから事業をスタート。その後、建設資材を幅広く手掛けるようになった。さらに、石油化学や製紙にも進出した。自動車、機械、家電にも手を広げ、多角化を進めた。 セメント製造では東南アジアで最大手。従業員は5万3000人以上。タイ王室が30%の株式を保有し、筆頭株主となっている。日本企業では、トヨタ、クボタ、レンゴー、積水化学、日本製紙などと提携している(参照:構造化知識研究所)。インドネシアやベトナムなど海外企業に買収にも積極的。 |
11 |
サイアム商業銀行(SCB)
|
3552億バーツ |
12 |
バンコク銀行
|
3130億バーツ
タイで最大の銀行。総資産は約11兆円にのぼる。海外にも積極的に進出し、14カ国・地域に拠点を抱える。タイの銀行では最大の海外ネットワークを持つ。生命保険や損害保険も展開し、タイ最大規模の金融グループを形成している。 創業者は中国出身のチン・ソーポンパニット。コメの輸出入や材木などの販売から始まった。事業で稼いだ資金を元手に、1944年、10人の仲間と銀行を設立した。 日本企業との関係では、りそな銀行や横浜銀行といった有力地域銀行と提携している。また、保険子会社バンコク・ライフが日本生命を出資を受けており、25%の株主になっている。 |
13 |
カシコン銀行
|
3115億バーツ
貸出重視ではなく、リスク管理に力を入れている。資産規模は国内4位だが、手数料収入では1位。貸出だけではなく、貿易金融や保険、外貨両替など総合的なサービスを提供しているためだ。手数料収入の割合は4割を超える。収益力が高いため、時価総額は大きい。 1945年設立。チョティ・ラムサムが創業した。1976年にタイ証券取引所に上場した。2002年に、タイ農民銀行から名称変更した。現在は、創業者の孫のバントゥーン・ラムサムが経営トップを務めている。「カシコーン銀行」と訳されることもある。 海外戦略で差別化に成功した。日本との関係も深い。静岡、名古屋、岐阜など20以上の日本の地方銀行と業務提携。タイに進出または進出を考える中小企業を顧客に持つ日本の地方銀行と提携してきた。お互いに支店を持たなくても海外展開する企業にサービスを提供。タイに進出している日系企業から好評を博している。 また、札幌市や東京都大田区など、地方の自治体や経済団体との協力関係も強化。進出時の障害を取り除くことで、中小企業との直接的な関係も深めてきた。 |
<出典>
Trading View→
【2020年】タイ時価総額ランキング
順位 | 会社名 |
---|---|
1 | タイ石油公社(PTT)
|
2 | タイ空港公社(AOT)
|
3 | CPオール(チャロン・ポカパン)
|
4 | アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)
|
5 | サイアム・セメント(SCG)
|
6 | タイ・ビバレッジ
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7 | カシコン銀行
|
8 | サイアム商業銀行(SCB)
|
9 | バンコク銀行
|
10 | PTTグローバルケミカル
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